オーダースーツを作るならば細部のデザイン、ポケットにも是非こだわっていただきたいところ。
スーツのポケットは想像以上に種類があります。
オーダースーツを作りに行くその前に、ポケットの種類を何種類か覚えておきましょう。
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『フラップポケット』
フラップは何のためについているのかというとポケットに雨や埃の侵入を防ぐための雨蓋の役割としてつけられています。
元々室内でのみ着られていたスーツが外で着られるようになりこの雨蓋の役割のフラップがつくようになったといわれています。
原則的には室外ではフラップを外に出し、室内では内側に隠すのがマナーとされています。
『両玉縁ポケット』
よりフォーマル(タキシード等)なものにはフラップは付けずこちらの形が基本となります。パイピングポケットやノーフラップポケットとも呼ばれ、ポケット口の上下に共布(ともぎれ)で細くパイピングを施し、フラップを付けていないのが特徴になります。
スーツを美しく型崩れさせない為には腰ポケットに物は入れず、この様な閉じた状態をキープするのがお勧めしております。
『チェンジポケット』
チェンジポケットとは、上着の脇ポケットの右上についている小さなポケットのことをいいます。
こちらは小銭や電車の切符を入れておくためのポケットで、元々はコートにつけられていたポケットだった様です。
重厚感のある見た目からデザインとして取り付けられることも増え、チェンジポケット=オーダースーツという高級なイメージがあるとされています。
『スラント(斜め)ポケット』
斜めについたポケットのことをスラントポケットといいます。
馬に乗り前傾姿勢になった際に水平についたポケットだとポケットに入れた物が落ちやすかった為、それを防止するため斜めポケットがうまれたといわれています。
ハッキングポケットとも呼ばれており、斜めにすることで腰回りをスッキリとみせると共に、角度をつけることで、視覚的にシャープな体型にみせてくれます。
フラップ、両玉縁、どちら共スラント使用にすることが可能となっております。
『アウトポケット』
アウトポケットとは、同じ生地を上から貼り付けて作るポケットです、パッチポケットとも呼ばれています。
カジュアルな印象となっており、最近ではビジネスシーンでもジャケパンスタイルのジャケットにもみられるようになりました。
■内ポケットの重要性
腰ポケットにモノを入れると、膨らんだり、型崩れの原因となるので使わないことをおすすめしますが、何も持ち歩かないというのは難しいですよね。
内ポケットはその位置と構造から多少のものでもジャケットのシルエットや型崩れにひびきにくく作られているのをご存知でしょうか?
そして意外と数の多い内ポケットはどこになにを入れるかわからないという方も多くいらっしゃいます。
参考までに、内ポケットについて解説します。
『ペンポケット』
ジャケット左内ポケットの少し下辺りに、およそ4~5cmの口巾で付くのがペンポケット。
最近では携帯電話を入れるために口巾を広げてお仕立てするオーダースタイルもあります。
『タバコポケット』
あっても邪魔にはならない便利な内ポケットなので、タバコに限らず便利な収納スペースとして使えるのが強み。
多少厚みのあるものを入れても表にひびかない構造なので、スマホやシガーケースなどを収納しても、シルエットに影響しにくいポケットとなっております。
『中央ポケット』
一番大きく、蓋つきタイプもあるポケットで、右手を滑り込ませやすく、出し入れが容易なのでチケットやパスケース、名刺入れなどを収納するのもいいでしょう。薄手の財布ならすんなりと入る容量となっております。
スーツのポケットには、種類があり最低限なマナーがあります。
ジャケットのディテールの1つとして、いろんなタイプのポケットに挑戦してみることで、オシャレの幅が大きく広がります。
是非、スーツをご検討の際は参考にしてみてください。
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