スーツに当たり前のようについているボタン。実はいくつかルールが隠されています!これを知って恥のない着こなしを!
まずは前ボタンについて解説していきます!
鉄則!一番下のボタンは留めない
2つボタンでも3つボタンでも、一番下のボタンは留めないのが決まり!これは「アンボタンマナー」と言われ、一番下は飾りなんです。
無理に留めるとシルエットが崩れ、余計なシワが入って野暮ったくなるので絶対に避けましょう。
段返り3つボタンは一番上も留めない
画像:https://qr.paps.jp/utJQC
2番目のボタンの上に、小さめのボタンホールがあり、襟の裏側に隠れるようにしてボタンが付いている仕様のものを「段返り3つボタン」 といいます。
この場合は2番目のボタンだけ留めるようにしましょう!
ベスト(スリーピース)の場合は?
スリーピースの着用時、ベストを着ている場合は、ジャケットのボタンはすべて外しておくのが基本です!ベストの上からさらにジャケットのボタンを留めると、着ぶくれしてしまいシルエットが悪くなる場合があります。
ベストのボタンも「アンボタンマナー」に従い、一番下のボタンは開けておきましょう!
ボタンを開ける時と留める時のタイミング
・座っている時は前ボタンを開けておく
・立ち上がる時にサッと留める
この所作を叩き込んでスムーズに出来るようになれば、洗練された人の着こなしが出来ますよ♪
座っている時に前ボタンを開けるのは、スーツの型崩れを防ぐという意味もあります。
お次は袖ボタンの解説です!
袖ボタンの意味
現代のスーツにおいて、袖ボタンは『飾り』です。ではなぜボタンが付いているのか?
「寒いとき鼻水を袖で拭かないようにするため」「袖を開いて腕まくりをしやすくするため」など色んな諸説がありますが…スーツにおいては特に機能があるわけではないので、見た目や全体のバランス、メリハリなどを考えて付けられていると考えられます!
袖ボタンの数
個性が際立つ5つボタンや、カジュアルジャケット向けとされている2つボタンもありますが、袖ボタンは3つか4つが基本です。3つボタンか4つボタンかというところに関しては、フォーマル度に差はないので好みを優先していいでしょう!
開き見せと本切羽
■開き見せ(上記画像:左)
開かない袖口のことで、ミシンを使ってボタンホールを形取った袖穴が作られます。既製品はほぼこの仕様が多いです。
クラシカルなイギリスのスーツでは開き見せが基本です!
■本切羽(上記画像:右)
袖が開く仕様のことで、こちらはオーダーの醍醐味とも言えます!こなれ感を演出したい方にはおすすめ♪
袖口に一番近い第一ボタンだけを外して、抜け感を演出することが出来ます。
並べボタンと重ねボタン
「並べボタン」はその名の通り、ボタンが隣り合うように並べられた仕様で、こちらが既製品でよく見かける一般的なデザインです。
「重ねボタン」は、ボタンの端が重なるように並べられた仕様で、こだわりや遊び心があるお洒落なイメージを与えることが出来ます!
ですが、冠婚葬祭などのフォーマルシーンで「重ねボタン」は避けるのが無難ですので注意しましょう!
まとめ
いかがでしたか?普段何気なく着ているスーツのボタンにも、多くの使用や着用マナーが隠されています!
ボタンにも注目してみて、より自分らしいスーツスタイルを目指して下さい♪