コロナが終息に向かいトレンド的にはストリートの流れが戻ってくるイメージを抱いている中で、Y2Kのスタイルがmiumiuやdeiselの台頭で近年復権しています!
Bottega Venetaのダニエルリーが退任、そしてBurberryへ。 Balenciagaのデムナ1強にどれだけ新しい世代が食い込んでくるのか、元celineのフィービーの復活などファッション業界は転換期にあると予測しています。
それを踏まえた23年SSの予想はミックスカルチャーです。 Y2Kの雰囲気をストリートに組み合わせる、テーラードとモードの融合や、ジェンダーレス、LGBTQなど様々な分野に置いて<多様性>を求められる時代に変化している様に感じています。ファッションの自由度も広がり、文化としての多様性が大切にされると予想しています。
その中でのスタイルの変化はありながらもトレンドのカラー、アイテムなど様々な面から今シーズンのトレンドを予測していきたいです。
蛍光色、ネオンカラー
記憶に新しいのがVALENTINO23aw、会場のセットを含め、コレクション全体を染め上げる鮮烈なピンク。クリエイティブ ディレクターのピッチョーリはカラーパレットを一色に徹底的に絞り込み、一見すると可能性が狭まったように思われる枠組みの中で、表現の可能性を最大限に広げる新しいアプローチを試みました。近年のボッテガグリーンの様にブランドイメージを脳裏に焼き付ける刺激的なコレクションからインスパイアし、ワンポイントに蛍光のオレンジ、イエロー、ピンクのカラーパレットが流行するのではないかと予想しています。
シースルー
ジェンダーレスの流れを引っ張り、昨年のレディースで流行したシースルーアイテムがメンズにも取り入れられるイメージがあります。 コレクションでも肌を多く露出したルックが目立ち、ハイブランドからPETER DOなどの新進気鋭なブランドにも多く見かけられ、今シーズンに流行すると予測しました。メンズではレディースほどのシアーではなく、軽く透かしインナーを見せる様なシャツやレディースライクなレース素材が取り入れやすそうです。
■テックミックス
ブランド:New Balance(ZOZOTOWN)
コロナが終息に向かい、外出する機会が増えてきました。近年ではホームウェアの需要が高まっていましたが、アクティブなファッションに移行していく波を感じます。 近年で流行し、今街に溢れているArc’teryxを始めとしたアウトドアブランドや、New BalanceやASICSなどのランニングブランドをお洒落に着こなし、それをデザインが効いたドメスティックブランドなどのミックスが流行っていくと予想します。 機能的でありながらお洒落に落とし込む、高いセンスと技術が必要ですが筆者はこのスタイルを押したいです。
スキニーシルエット
ブランド:JOHN LAWRENCE SULLIVAN(ZOZOTOWN)
近年はオーバーサイズがトレンドに上がり続けていましたが、タイトなシルエットが戻る予感がしています。定番のSaint Laurentや、国内ではJOHN LAWRENCE SULLIVANなどのブランドを筆頭にタイトなシルエットの再来を予感させます。YシルエットよりもIシルエットが定番になり、短丈のTシャツに装飾的なベルトを巻く、ローライズな細めのパンツを合わせたりなど2000年代、平成初期のスタイルがリバイバルしそうです。
ボタニカル
花柄から装飾的なアクセサリーなど、幅広いポイントでボタニカルなカルチャーやアイテムがトレンドインしそうです。近年のCASABLANCAが火付け役となり、PRADAのシューズもレザーでフラワーモチーフを作ったり、J.W.Andersonのコレクションも自然やアート的な要素があり、様々なブランドからその雰囲気を感じ取れます。春から夏にかけて気候が暖かくなるシーズンにはワンポイントで取り入れて見るのはいかがでしょうか。
カラーやシルエット、スタイルと様々なトレンドを考察しましたが、トレンドは時代の気分であり、気分でしかありません。その時の自分の感覚が一番重要であることは間違いないと考えています。
トレンドから取捨選択し、自分のスタイルに取り入れる、その行為が自分自身の気分、そしてトレンドを作り上げるのではないでしょうか。ご閲覧いただき有難うございました。