スーツに欠かせない裏地。
表地が主役なら裏地はキーパーソンといったところでしょう。
豊富な裏地の中から種類別にご紹介していきます!
■ポリエステル「合成繊維」
科学繊維の中でも最も多く使われるのが、ポリエステルなどの『合成繊維』です。耐久性に優れ、メンテナンスしやすい特徴があります。
安価であるため、一般的なスーツによく使用されてますが、ほかの素材に比べ吸湿性が低く、通気性も良くありません。
汗を吸収しにくい性質上、着心地はやや硬めです。
静電気も起きやすいので冬場の着用は注意が必要ですが、気にされる方は少ない印象です。
■シルク「天然繊維」
シルクなどの『天然繊維』は、繊維の中でも高級素材であり、コートやスーツの裏地によく使用されています。
吸湿性が高く、静電気も起きにくい素材です。汗を吸い取るため、夏場にも向いているでしょう。
なめらかで肌触りが良く、快適な着心地が得られる一方、耐久性が低くデリケートであるため、お手入れには注意を払わなければなりません。
サイズギリギリでオーダーすると破れてしまうので気をつけましょう。
見た目の光沢感や肌触りから、洋服に高級感を出したい方にお勧めです。
■キュプラ「再生繊維」
『再生繊維』は、『天然繊維』を加工したものであり、レーヨンやキュプラなどがそれにあたります。軽くて薄く、扱いやすい素材です。
レーヨンは、なめらかで吸湿性が高く、静電気も起きにくいというように、『天然繊維』のメリットを備えています。さらに、耐久性も高いという『合成繊維』の特徴も持った万能素材です。
■迷った時は?
裏地の種類で迷ってしまった時は思い切って素材を無視して、お気に入りのデザインで選ぶのがお勧めです。
気に入った裏地は袖を通す度にモチベーションが上がりますし、素材それぞれの特性や弱点に気を付ければ長くスーツを持たせることが出来ます。
拘りの裏地で自分だけのオーダースーツを作りましょう♪