施行から10年以上が経過したクールビズ。すっかり定着した感がありますが、一方でこの時期、ルールやマナーにマッチした着こなしに不安を持つ人も多いようです。そこで改めて、現在のクールビズ時にふさわしい服装の選び方を紹介します。
■クールビズについて
クールビズとは、夏の間は衣服の軽装スタイルを推奨するキャンペーンのことです。
環境省が中心となって2005年から始まり、夏場の冷房使用による電気の使いすぎや二酸化炭素の排出を抑制するなどの環境対策を目的としたものです。
夏場の冷房使用時の気温を28度にしても快適に過ごせる服装として、基本的にはノーネクタイ、ノージャケットが推奨されています。
また、6月1日からはスーパークールビズとして、ポロシャツやアロハシャツでの勤務を可能とする企業もあるようです。
環境省のガイドラインによると、TPOに応じた節度ある着用であれば、無地のTシャツやジーンズも可能と設定されています。
■Tシャツ×ジャケット
ワイシャツは清涼感のあるリネン素材や、吸汗速乾性に優れた素材のものがおすすめです。
また、ワイシャツのシワやヨレが気になる場合には形態安定加工のほうがいつでもすっきりとまとまります。
パンツもウォッシャブルのドライ素材のものを選ぶと便利ですが、単品で用意しておいた方が良いですね。
夏用スーツのパンツのみを使用していると、都度の洗濯やクリーニングで色合いが変わり、ジャケットと合わせた際に色味が異なってしまう可能性があります。
ここからはおすすめのクールビズスタイルを紹介します。
■ シャツ×ノーネクタイ
シャツ+ノーネクタイのスタイルは、シャツのデザインによって印象が変わります。シンプルな無地シャツよりは、襟の形にこだわったモノや、色柄でいうとストライプやブルーのシャツでオシャレにキメるのがオススメです。普段あまり、シャツにこだわっていない方は、クールビズにオススメのシャツで爽やかさを出すことをお勧めします。
夏はノーネクタイ派という方にオススメなのがボタンダウンシャツ。襟の先端部分をボタンで留めており、襟立ちが良いので、ノーネクタイによるスタイルがオシャレに決まります。1枚は持っておきたいシャツになります。また、襟やカフスは白無地、身頃は色物や柄物で作られたクレリックシャツでちょっとカジュアルに、日頃のシャツとは違った印象をつくるのもオススメです。
■ポロシャツ×パンツスタイル
シャツスタイルに比べカジュアルな印象になりますが、基本的に派手めの色を避け、ダーク系や淡い色をベースにしたポロシャツに、明るめで落ち着いたスラックスやチノパンツの組み合わせたスタイルもあります。
羽織るアイテムが少ない時は、パンツのサイズ感も見た目の印象に大きく関わってきます。トップスとのバランスを考え、シルエットにこだわったスラックスやチノパンツを選ぶと良いですね。
以上が夏のスーツスタイルの提案でした。そのほかにもジャケットの裏地を背抜きや裏地なしのカジュアルジャケットにするのもお勧めです。