2020.08.12
ファッション
皆さんはスーツの柄と聞いて、どのような柄を思い浮かべますか?
王道ストライプ、チェック 、その他にもオシャレな柄は沢山あるんです!
シンプルスーツでも、こだわるなら見逃せないのが『生地の柄』です。同じスーツのスタイルでも、柄によって印象が変わってくるので『目指している印象』に合わせて柄選びも考えてみましょう。
ビジネス向き
■バーズアイ
その名の通り、鳥の目のような小さい丸い斑点を並べた柄です。
ビジネス用の無地系生地でも、「もう少しスーツでこだわりを持ちたい」という方におすすめなのがこちらです。
遠目は完全に無地に見えますが、近くで見ると程よい質感があるので高級感を出せます。
■ヘリンボーン
ストライプの仲間とされるヘリンボーンは、コートなどで使用される事が多いのですがスーツにしてもバッチリ決まります。
ヘリンボーンは、ニシンの骨という意味があり、織がニシンの骨のように見えるデザイン。日本では“杉綾”と呼ばれ、明るいカラーになるほど、光の反射で遠目からは無地に見えます。
■シャークスキン
シャークスキンとは、鮫の皮のような見た目の織物です。
スーツ生地として用いられるシャークスキンは、経緯に別々の異なる糸を使って、右綾に織られています。
独特の奥行きが感じられる生地感で大人らしい、控えめなおしゃれを楽しむのに、最適な柄です。
パーティ・イベント向き
■ペイズリー
ペイズリーという柄は19世紀に登場した非常に伝統的な柄です。
ネクタイやチーフ、裏地など、スーツに関わる製品などによく使用されていますが、表地としては珍しいと思われる方も多いのではないでしょうか。
模様の優美な曲線、草花を元にしたモチーフが繰り返されるリズムは、人間の心理に安心感を与える効果があると考えられています。
■花柄
小花柄から大判の種類まで種類豊富で、ハイブランドにも起用される事の多いフラワーモチーフ。
中性的なイメージもあるので、洗練された印象に見せてくれるのも強みです。
ロマンティックな花柄を着こなすのは難しいと感じる方には、モノトーンやレトロ調を選べば大人っぽく着こなせます。
■迷彩
ワイルドな印象のある迷彩(カモフラージュ柄)は、芸能人なども多く着用されているのも多く見かけます。
店舗にもよりますが、定番グリーンベースの生地から、グレー系やブルー系などカラーバリエーションも豊富で個性を引き出せること間違いなしのデザインです。
■幾何学模様
こちらは当店でデザインから全てフルオーダーさせて頂いたスーツになります。
まさかこんな派手な柄をスーツにしてしまうなんて!と思われる方も少なくはないと思いますが、出来上がりは凄くお洒落でハイセンスな仕上がりなんです。
スーツに出来ない柄はないと言っても過言ではないですね。
今回はスーツの生地としてはあまり知られてない柄についてご紹介させて頂きました。
シーン問わず使える無地シリーズ、イベントやパーティなど華やかなシーンで光る珍しくて派手な柄達。
一口に『スーツ』と言っても、デザインやディティールの選択は無限大です。
着ていく場所によって様々な柄を着こなしてみてはいかがでしょうか。
2020.08.11
ジャケット
オーダースーツの制作に置いて、よく質問されるのが
『袖ボタンにこだわる必要があるのか』という難題。
顔周りのラペルや、目につきやすいフロントボタン、第二の主役と言われる裏地などに比べると、一見影が薄く感じる場所。
ちょっとした違いでセンスに繋がる袖ボタンについて詳しくご紹介していきます。
■袖ボタンの歴史
ジャケットの袖ボタンには、かのフランス皇帝、ナポレオンにまつわる興味深い起源説があるのです。
1812年、ナポレオンは60万の大軍を引き連れてロシア遠征を行いますが、あまりの寒さのため、多くの兵士が洋服の袖先で鼻水をぬぐうことになってしまいました。
整列した軍隊の前を見回った際、兵士たちの袖が汚れたりテカったりしているのをみて、隊の威厳が失われることを憂慮したナポレオンが、その後は鼻水をぬぐうことができないよう、袖口にボタンをつけるよう命じたというのがジャケット袖ボタン発祥の由来とされています。
■袖ボタンの種類
『本切羽(ほんせっぱ)』
「本切羽(ほんせっぱ)」とは、スーツのジャケットの袖口にボタンホールがあり、開閉できる仕様のことで「本開き(ほんあき)」とも呼ばれます。
袖口に最も近い第一ボタンだけを外して抜け感を演出するなど、洗練された着こなしを楽しむのにうってつけのディテールと言えます。
また高級スーツの証とされる事も多く、本切羽=オーダースーツという認識を持たれる方も多いです。
『開き見せ(あきみせ)』
ボタンホールとボタンはついているものの開閉することができない仕様で、「切羽なし(せっぱなし)」とも呼ばれます。また、ボタンホールがなく、飾りボタンだけが付いているものも開き見せにあたります。
実際に開くことはできないので、フェイクデザインとして知られており、殆どのスーツがこの仕様になっています。
『重ねボタン』
重ねボタンは実際にボタン付け糸の長さなどが重なり具合に影響するので普通に並べて付けるのよりも手間がかかります。通常に比べて手間のかかる事から、イタリアの職人が自分の高い仕立て技術をアピールする為に始めたものとも言われていますので、よりハンドメイド感を印象づける事が可能です。
■さらにランクアップ!『切羽色変え』
ビジネススーツにはスーツ生地と同系色の色合いの色糸が基本とされていますが、カジュアルや、ストリートスーツ、パーティジャケットなどオシャレ用として着たいスーツには、カラフルな色糸を選ぶのもお勧めです。
”フラワーホール と切羽糸を統一”
ビジネススーツでも落ち着いた色味なら問題なし。
統一感も出て、一気にオーダー感を増す事が出来ます。
仕事柄、スーツのアクセサリーが付けれない方でも糸の色を変えるだけで華やかな印象になれます。
”第一ボタンだけ、さりげないオシャレ”
全ての糸の色を変えるのには少し抵抗がある方や、スーツ自体の色も強調したい方にお勧めです。
LYDIAで一番多くのオーダーが入るデザインで、第二ボタンだけのカラー変更方法も可能です。
”四色全て変更、個性派向け”
個性派のお客様には、画像のように色の色をグラデーションに変更したり、カラーを交互に変更する事も出来ます。
細かなディティールまでも手を抜かず、無限大に遊びを効かせれるのがオーダーの醍醐味です。
いかがでしたでしょうか?
「ジャケットの袖先に飾りボタンなんか最初からいらない・・」などと言われてしまいそうですが、動きのある袖口は人の目を引くことが多い部分なので、人から見る印象も大きく変わってきます。
さりげないアクセントとしてオシャレを楽しんでみるのもよし、
拘りを持って本切羽にして高級感をアピールするのもよし、
切羽の色を少し変えてみるだけで、毎日のお仕事も楽しくなるなんて事もありますよ。
2020.08.11
ファッション
今年も灼熱の暑さが続いております。
それでもビジネスマンが着ないといけないのがスーツですよね。
スーツを着る際は、少しでも涼しく着たいもの。
そこでこの記事では、夏に適したサマースーツの選び方を解説します。
■通気性の良い生地を選ぼう。
『サマーウール』
サマーウールには細く撚った糸が使われているため、シャリっとした滑らかな質感になっています。
着ていて気持ち良いのはもちろんですが、見た目にも涼しげ雰囲気なのも良いのも魅力です。
さらにサマーウールにはウール特有の高級感があったり、透湿性(吸湿性+発散性)が非常に高いので、汗をかいてもしっかりと吸収してくれるのが特徴です。
『モヘア』
モヘアというのはアンゴラ山羊の毛のことです。
柔らかく絹のような上品な光沢があり、同じ春夏の素材として有名な『麻』と比べて、よりラグジュアリーに着こなせます。
ヒツジと比べて、クリンプと言われる縮れが少ないため、弾力性や保温性が少ないのも特徴です。
なので、弾力性と保温性に優れたヒツジの毛=ウールと混ぜて使われることが多い素材です。
『リネン(麻)』
フラックスという亜麻科の植物から作られる天然の植物繊維です。
カジュアル向きの素材で吸水性と発散性に優れ、汗を良く吸ってもすぐに乾くので熱い季節にぴったり。やわらかくさらっとして肌触りがよく、繊維が細く短いため毛羽立ちが少ないのも特徴的です。
水濡れに強いうえ汚れにくく、丈夫なため長持ちします。長く使い込むことでさらに風合いが増していくのもリネンの魅力です。
『ラミー(麻)』
ラミーの繊維は太く長く、リネンに比べると毛羽立ちが多いです。
しかし、天然繊維の中ではもっとも強くハリやコシがあり、シャリ感を強く感じることができます。色が白く絹のように光沢があるため、発色がよいのもラミーの特徴です。
リネンもラミーも、さらっとした肌触りと使い込むほどに風合いが出てくるという特徴は共通しています。
『コットン』
コットンスーツを着用するメリットとしてまず挙げられるのが、ウーレンやウーステッドのスーツと比べて安価なものが多いということです。
吸水性の高さや通気性のよさなどのメリットは、他の生地に比べてもコットンスーツが上位であり、風通しがよく暑い時期でも涼しく着こなすことができます。
ウールスーツよりも生地の性質上シワになりやすいので、普段からこまめにアイロンがけをしてお手入れをしておくのをお勧めしております。
■視覚で伝わる清涼感
『アイスブルー』
誰もが涼しげに感じるこちらの色味は、LYDIAでも人気の生地です。
その名の通り、氷のようなひんやりした水色で夏のほてりをクールダウンさせてくれます。
『ライトグレー』
爽やかで涼しげな印象を与えるライトグレーの色は、季節感を演出するには抜群の効果を発揮します。
品があっておしゃれに着こなせるカラーでありながら、どんなネクタイとも相性が良いのもポイント。
『ライトベージュ』
暖かみのあるベージュスーツは、一見夏っぽさを感じられないように思われがちですが、コットンや麻などの軽快な素材が多く、ブルー系のネクタイやシャツとの相性も抜群なので春夏シーズンに取り入れやすいカラーとなります。
ベージュやブラウンのような、自然に溶け込むような独特な色合いはアースカラーと呼ばれ、ファッションで取り入れると落ち着いた大人の印象を与える効果もあります。
『カーキ』
こちらもベージュと同様アースカラーと呼ばれる部類で、肌馴染みのよいナチュラルな風合いが特徴です。
カーキやグリーンベースのカラーは、ワイルドでありながらミリタリー要素もあるので、ダンディな夏の男を演出するのにピッタリと言えるでしょう。
■熱い夏こそスーツを着こなそう。
夏のスーツの着こなしや生地について紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
熱さや汗などの対策も必要ですが、一番は自分の好きなスタイルが作れるかどうか。
『夏はスーツを着たくない』という概念は捨てて、
『夏こそスーツを楽しもう』と思えれば、夏のスーツファッションがもっと好きになるはずです。
2020.08.11
ファッション
今ではすっかり浸透した『クールビズ』ですが、それでもどういった着こなしをしたらよいか、常々悩まされている男性も多いようです。
そういう状況を逆手にとって、クールビズにこそおしゃれな着こなしで、周りとひと味違った着こなしのヒントを紹介します。
■そもそもクールビズとは?
クールビズとは、英語の「COOL」と、BUSINESS(ビジネス)を略した「BIZ」の造語で2005年に環境省主導で始まった「夏場の軽装による冷房の節約」を目的としたキャンペーンのこと。職場の冷房を28度以上に設定しても過ごせるように、5月1日から9月30日の間はネクタイやジャケットをなるべく着用しないというのが、「クールビズ」の考え方で、広く企業に浸透しています。
■基本マナー
ノーネクタイ・ノージャケットが基本となります。企業によって許可されている服装は異なりますが、トップスは半袖シャツやポロシャツ、ボトムスはスラックスやチノパンなどの着用が一般的です。
半袖シャツの場合、麻の素材が含まれているものは通気性が良く、見た目も涼しげに映ります。なお、ジャケットを着用しない場合、シャツのしわが目立ちやすくなるため、しわになりにくい形状記憶素材の物を選んだり、しっかりとアイロンをあてたりして、清潔感を保つようにしましょう。
また、ネクタイをしていれば心配はないのですが、クールビズスタイルでは第1ボタンを開けた際に、襟元からインナーが見えてしまう可能性があります。インナーは襟ぐりの広いVネックなどを選ぶように心掛けましょう。
■オシャレに着こなす為には?
着こなしポイント
『サイズに気をつける』
ノージャケット・ノーネクタイが基本となるクールビズでは、体にフィットしたサイズが重要です。ジャケットがないため、大きいサイズのシャツなどを着ていると、だらしない印象を与えてしまいます。そのため、できるだけ体に近いサイズのアイテムを選びましょう。
『靴は迷ったらローファー』
普段履いている革靴でも悪くはないが、ちょっと暑苦しい印象を与える可能性も。クールビズはガチガチのスーツスタイルではないのでおしゃれを楽しみつつ、きれいめ感も演出できるローファーという選択もアリ。軽快感のあるアイテムなので爽やかさもアピールできる。
『パンツ裾は短く』
スリム化に伴うテーパードシルエットによって、それまで女性物にしか見られなかったアンクルカット(くるぶし丈)パンツが、男性にも抵抗なく受け入れられるようになった。アスレジャーと呼ばれるスニーカーやスエットパンツといったスポーツアイテムを取り入れたカジュアルスタイルと融合したこともこれを後押ししている。こうした流れを応用したのが、「ビジネスでもくるぶし丈」というアイデア。
『シャツで差を付けよう』
クールビズといえば、首元を涼しげに見せるノータイスタイル。気をつけたいのが、“ただネクタイを外しただけ”という着こなしに見えないようにすることです。
一般的にボタンダウンシャツがノータイに適しているといわれています。
他には春夏の定番素材、涼を感じさせる素材感ある麻のシャツや、ホリゾンタルカラーでスッキリとした首元を作るのも涼しげでお勧めです。
『ジャケットはシワになりにくい素材を』
クールビズシーズンとはいえジャケットを着用するシーンは意外と多くあります。ただ、直射日光の当たる屋外では、ジャケットは脱いで持ち歩くという方も多いのでシワが気になりますよね。
ジャージーやシアサッカーといったシワになりにくい素材なら、カバンの中にたたんで入れておいても、いざというときにサッと取り出して着用できますよ。
『裏地は背抜き仕様で』
夏にジャケットといえば、背抜きで少しでもクーリング効果を望むのも悪くはないでしょう。
軽量感と風通しの良さから、暑がりなので年中背抜きで良いという方もいらっしゃいます。
かといって総裏が夏に適していないわけではありません。
裏地が全面にあると、表生地が汗や擦れ等による劣化から守るというメリットもあります。
『ポロシャツはサイズ感が決め手』
環境省が発表している服装規定によると、クールビズの場合は基本的にNGとされているものの、6月1日からの28度でも快適に働ける服装を認めるスーパークールビズ期間中であればポロシャツの着用も可能に。
ポロシャツ=おじさんというイメージを持たれる方も少なくないですが、タイトなサイズ感にすることで今っぽくスッキリとした着こなしが出来ます。
ポロシャツはカジュアル感が強いので、重要なプレゼンや商談では着用を控えるなど、TPOに合わせてクールビズスタイルに取り入れましょう。
■正しく着こなして夏を乗り切ろう
暑さで服装が崩れやすくなる季節は、今回ご紹介したような「クールビズ」を参考に、涼しく快適なスーツスタイルを見つけてみてください。
また企業によって、「クールビズの定義」は違いますのでマナー違反にならないように気をつけましょう。
2020.08.11
ジャケット
スーツを選ぶ際にはさまざまな部分にこだわっていきたいものですが、特に悩んでしまうのがショルダーラインです。
ショルダーラインの選び方で体型の印象は大きく変わります。
今回は代表的なショルダーラインをいくつかご紹介していきます。
■ナチュラルショルダー
落ち着きのある、きれいなラインが出るのがナチュラルショルダー。
直訳の“自然な肩”のとおり、パッドをあまり使用せずなだらか肩のラインが特徴です。肩回りに柔らかいラインが出ますので、いかり肩の方におすすめです。
■ビルドアップドショルダー
肩先の抱き綿にロープが入っているかのように強調されているのが特徴。
肩先の盛り上がった部分がロープのように見えることから、ロープドショルダーとも呼ばれます。英国的な雰囲気が渋さを表現し、貫禄を出せることから若い方にも人気のショルダーラインとなります。
■コンケープドショルダー
“コンケーブ” とは 「くぼみのある、凹面の」という意味。肩先のふくらみにより肩が立体的に見えるので、なで肩の方には嬉しい仕様ですよね。
上述の通り肩のラインが湾曲し肩先が上にツンと立ち上っているラインが特徴が特徴的です。見た目としては華やかで気品のある印象になります。
■ナローショルダー
「狭い肩」を意味し、袖付け線をショルダーポイントの内側にとって肩幅を狭くしたものです。
袖付線をナチュラルショルダーより内側につけることによって、よりスッキリとスリムな仕上がりになります。
肩幅が狭いシルエットは、襟の幅も狭めにするとバランスの取れた印象になります。
■ドロップドショルダー
袖付け線が普通よりも腕の方に落ちているラインで全体に丸みがあるのが特徴な、比較的オーソドックスなスタイルです。
他のラインと比べると肩先を外側、腕側に落とした位置に付けられていて、これによって落ち感がありながらも丸みを帯びた優しいラインになっています。
■理想のシルエットをショルダーラインで作る。
今回紹介したもの以外にも、スーツのショルダーラインには実にたくさんの種類があります。
ショルダーラインひとつで相手に与える印象が変わってくることもあるので、体型や嗜好に合わせた自分好みのスーツを愛用していくのが良いでしょう。
いつもと違うショルダーラインにするだけで新しい発見がありますよ。
2020.08.06
ジャケット
オーダースーツを作るならば細部のデザイン、ポケットにも是非こだわっていただきたいところ。
スーツのポケットは想像以上に種類があります。
オーダースーツを作りに行くその前に、ポケットの種類を何種類か覚えておきましょう。
『フラップポケット』
フラップは何のためについているのかというとポケットに雨や埃の侵入を防ぐための雨蓋の役割としてつけられています。
元々室内でのみ着られていたスーツが外で着られるようになりこの雨蓋の役割のフラップがつくようになったといわれています。
原則的には室外ではフラップを外に出し、室内では内側に隠すのがマナーとされています。
『両玉縁ポケット』
よりフォーマル(タキシード等)なものにはフラップは付けずこちらの形が基本となります。パイピングポケットやノーフラップポケットとも呼ばれ、ポケット口の上下に共布(ともぎれ)で細くパイピングを施し、フラップを付けていないのが特徴になります。
スーツを美しく型崩れさせない為には腰ポケットに物は入れず、この様な閉じた状態をキープするのがお勧めしております。
『チェンジポケット』
チェンジポケットとは、上着の脇ポケットの右上についている小さなポケットのことをいいます。
こちらは小銭や電車の切符を入れておくためのポケットで、元々はコートにつけられていたポケットだった様です。
重厚感のある見た目からデザインとして取り付けられることも増え、チェンジポケット=オーダースーツという高級なイメージがあるとされています。
『スラント(斜め)ポケット』
斜めについたポケットのことをスラントポケットといいます。
馬に乗り前傾姿勢になった際に水平についたポケットだとポケットに入れた物が落ちやすかった為、それを防止するため斜めポケットがうまれたといわれています。
ハッキングポケットとも呼ばれており、斜めにすることで腰回りをスッキリとみせると共に、角度をつけることで、視覚的にシャープな体型にみせてくれます。
フラップ、両玉縁、どちら共スラント使用にすることが可能となっております。
『アウトポケット』
アウトポケットとは、同じ生地を上から貼り付けて作るポケットです、パッチポケットとも呼ばれています。
カジュアルな印象となっており、最近ではビジネスシーンでもジャケパンスタイルのジャケットにもみられるようになりました。
■内ポケットの重要性
腰ポケットにモノを入れると、膨らんだり、型崩れの原因となるので使わないことをおすすめしますが、何も持ち歩かないというのは難しいですよね。
内ポケットはその位置と構造から多少のものでもジャケットのシルエットや型崩れにひびきにくく作られているのをご存知でしょうか?
そして意外と数の多い内ポケットはどこになにを入れるかわからないという方も多くいらっしゃいます。
参考までに、内ポケットについて解説します。
『ペンポケット』
ジャケット左内ポケットの少し下辺りに、およそ4~5cmの口巾で付くのがペンポケット。
最近では携帯電話を入れるために口巾を広げてお仕立てするオーダースタイルもあります。
『タバコポケット』
あっても邪魔にはならない便利な内ポケットなので、タバコに限らず便利な収納スペースとして使えるのが強み。
多少厚みのあるものを入れても表にひびかない構造なので、スマホやシガーケースなどを収納しても、シルエットに影響しにくいポケットとなっております。
『中央ポケット』
一番大きく、蓋つきタイプもあるポケットで、右手を滑り込ませやすく、出し入れが容易なのでチケットやパスケース、名刺入れなどを収納するのもいいでしょう。薄手の財布ならすんなりと入る容量となっております。
スーツのポケットには、種類があり最低限なマナーがあります。
ジャケットのディテールの1つとして、いろんなタイプのポケットに挑戦してみることで、オシャレの幅が大きく広がります。
是非、スーツをご検討の際は参考にしてみてください。
2020.08.04
パンツ
スーツの裾上げを頼んでシングル・ダブルのどちらにするかを尋ねられた時、どちらにするべきか戸惑ってしまった経験がある方は多いのではないでしょうか。なかには、なんとなくで決めている方もいらっしゃるかもしれません。
そこで今回は、スーツの裾上げ時に迷ってしまいがちなシングルとダブルの違いや特徴についてご紹介します。
■「シングル」と「ダブルの違い」
シングルとは[裾に折り返しがないもの]のことで、ダブルとは[裾に折り返しがあるもの]のことで、シングルは足元がすっきりとして、ややフォーマルな印象なので幅広いシーンで使えるのが特徴です。
他方、裾に折り返しがあるダブル仕上げは、シングル仕上げに比べてカジュアルな印象やスポーティーな印象になります。
ダブル仕上げのカジュアルな印象から、ビジネススーツにダブル仕上げは不適切と考える人は少なくありません。
■「ダブル」を選択する意味はある?
現代のスーツは、その多くに薄手で軽量な生地が使用されています。そのため、選ぶ靴によってはスーツとのバランスが取れないと感じることがあるはずです。
そんなときにおすすめなのがダブル。
裾を折り返して始末することでくるぶしまわりのボリュームが増し、ほど良い重厚感で足元の統一感が増すというわけです。
ギリス生まれの重厚なグッドイヤーウェルテッド製法の靴にはダブル仕上げが相性◎
■ここだけは気をつけたい「折り返しの幅」
ダブル始末を選ぶ際に困ることになるのが、折り返し幅。トレンドも加味しながら、小さすぎず大きすぎないところを狙いたいものです。一般的といわれているのが、3.5cmから4cmぐらい。このあたりなら、流行に関係なく幅広いシーンで使えるはずです。
最近は、折り返し幅を大きめにするのがトレンド。4.5cmから5.5cmぐらいに仕上げている方もいるようです。大切なのはバランスなので、ご自身の体型やスーツのタイプ、靴との相性を考えながら決めるとよいでしょう。
裾の仕上げ方はフォーマルなシーンのみ「シングル仕上げ」にするということ以外、人それぞれの好みのためどちらが良いということはありません。
裾の仕上げ方法は「スーツの形」・「デザイン」・「シルエット」よって変えるべきです。
「シングル仕上げ」・「ダブル仕上げ」のどっちが良いか悩んでいる人は素材・ 幅、お持ちの靴に合うかどうかなどの条件はありますが、一度「シングル仕上げ」にし、飽きられたら「ダブル仕上げ」に挑戦してみてはいかがでしょうか。
2020.08.04
ファッション
スーツでメインに扱われる柄は「ストライプ」と「チェック」です。
以前ご紹介した、ビジネスシーンでも使いやすいストライプに比べ、チェックはやや需要が少ない傾向にあります。しかし、近年カジュアル化の波に乗って、徐々に人気を集めています。
チェック柄が与える印象
どんな色柄であるかに関係なく、スーツは相手にきちっとした印象を与えます。これに親しみやすく柔らかな印象をプラスするのが、チェックスーツの特徴です。ややカジュアルダウンできるということですね。特に、社外の人と接することが多い営業職などの方は、一着持っていると便利なアイテムでしょう。
チェック柄の着こなしポイント
チェックのスーツを着こなすために大切なことは、細身のシルエットにまとめることです。タイトな見た目は英国ファッションの基本。ストライプと異なり縦横に膨張して見えがちなチェック柄を着るときは、しっかりフィットする形のものを選びましょう。
特に、体の線が細めの方はチェックの膨張効果と組み合わせることで存在感を出しつつ、美しいスーツ姿を演出できます。ポイントは、やや濃い色を選ぶことです。一方、がっちりした体型の方は存在感が出すぎてしまうので、避けておくのが無難かもしれません。
■こんなにあるの?チェック柄の種類
『タータンチェック』
タータンチェックは、多色の糸で綾織りにした格子柄の織物で、スコットランド、イギリスを代表する柄です。
日本ではタータンチェックと呼ぶことが多いのですが、海外ではタータンというのが普通です。有名どころでは伊勢丹の柄などで知られています。
『グレンチェック』
千鳥格子などの細かい格子を組み合わせた生地でできた柄で、別名はプリンス・オブ・ウェールズ・チェックとも呼ばれています。
ブリティッシュでメンズライクな印象を与えるグレンチェックは、スーツとしても挑戦しやすい柄です。
『ハウンドトゥース(千鳥格子)』
チェックが千鳥の飛ぶ姿に似ていることから、千鳥格子と呼ばれています。
小さめの格子で派手さを抑えることができるので、上品で落ち着きのある印象にしてくれます。
『ウィンドウペンチェック』
窓の格子のような単色の縦横の細い枠のラインで四角形をつくる格子柄。英国の伝統柄の一つで、クラシカルでトラディショナルな印象を与えることができ、チェック柄の中でも、非常に人気の高いデザインとなります。
『ブロックチェック』
格子が正方形のブロックになるように太いラインが交差しているチェック柄。
スーツとしてはあまり見かけることのないチェック柄ですが、LYDIAではイベント衣装や装飾の一部として使用することもあります。カジュアルな印象が強いので、サイズ感や生地感が大事な柄と言えます。
■特別な日のスタイルとして
今回はチェックスーツの種類についてを紹介しました。
無地やストライプと比較すると着る機会の少ないチェックですが、上手に使えば洗練された印象を与えるアイテムになります。
特に結婚式やパーティなど特別な日に輝く柄としてはぴったりですよね。
一度、試してみてはいかがでしょうか。
2020.08.01
お知らせ
ここでは、各モデルが着用したスーツをアクセス数でランキング掲載しています。
オーダースーツ制作のご参考にして頂ければと思います。
ランキングのモデルスーツをそのままのデザインでご購入することも可能です。そこから更にアレンジしてもOKです。
LYDIAのオーダースーツで今日の主役に。
2020.07 RANKING
ライトグレーの千鳥格子柄でこなれ感を演出できるスリーピース。
小さな柄なので悪目立ちせず、ビジネスシーンはもちろん、その他パーティー等にでも、シーンを選ぶことなく着回しできます。
【カラー】グレー
【デザイン】千鳥格子、チェック柄、内ポケット付き
【オプション】セッパ カラー:黒色変更
【仕様】
◆ジャケット2つボタン・シングルスーツ・センターベント
◆パンツ 裾シングル
◆ベスト 4つボタン・背中裏地
青生地ベースに白色のストライプが鮮やかなスタイリッシュなスーツです。
ボタンを白色にすることにより華やかなイメージに仕上がりました。
裏生地はオレンジベースのエルメス調ド派手生地で華やかな印象を与えます。
【カラー】ブルー
【デザイン】白ストライプ、内ポケット付き
【オプション】セッパ カラー:白色変更
【仕様】
◆ジャケット1つボタン・シングルスーツ・センターベント
◆パンツ 裾シングル
◆ベスト 4つボタン・U字・背中裏地
ブラックの中でも圧倒的な存在感のある大判花柄スーツ。
一見普通のブラックスーツに見えますが、光の当たり具合によって色味が変わるので、飽きる事のないデザインとなっております。
【カラー】ブラック、裏地チェーンレッド
【デザイン】花柄、内ポケット付き
【オプション】フラワーホール
【仕様】
◆ジャケット 2つボタン・シングルスーツ・センターベント
◆パンツ 裾シングル
◆ベスト 4つボタンシングル
カジュアルなジャージ生地に黒のサテン生地をラペル、ポケット部分に仕様しフォーマルなのに動きやすいスーツに。パーティやイベントにぴったりな主役の一着。
【カラー】ホットピンク、裏地、ゴージャスピンク
【デザイン】内ポケット付き、ラペル細め、ボタンゴールド
【オプション】サテンラペル
【仕様】
◆ジャケット2つボタン・シングルスーツ・センターベント
◆パンツ 裾シングル
◆ベスト ポケット, 黒サテン
どこか懐かしさを感じさせるカントリータータンチェック柄のダブルブレスト
スリムな仕立てとやや短めの着丈するとかなりオシャレ。パーティやイベントにぴったりな主役の一着。
【カラー】ベージュ、裏地ブラウン、ペイズリー
【デザイン】内ポケット付き、ラペル細め、ボタンゴールド
【オプション】ダブル
【仕様】
◆ダブルブレスト6つボタン・センターベント
◆パンツ 裾シングル
◆ベスト 4つボタン
スーツモデル随時募集しています。
2020.07.28
お知らせ
どのシーンでも主役になる衣装を創る。
LYDIA OSAKA(リディアオオサカ)とは大阪心斎橋にあるオーダーメイドスーツショップです。
LYDIAの特徴として他店では出来ないデザインや、派手な生地を豊富に揃えており、お客様を主役に引き立てるスーツお作り頂けます。
スーツ以外にオーダータキシードやオーダーシャツ、オリジナルネクタイも制作でき、細部までこだわりたい方にはご好評頂いており、ネクタイ、チーフ、ラクトピンやネクタイピン、ブランドネクタイもご用意しておりますのでお気軽にご来店下さい。お客様の武器となるスーツをスタッフ一同心を込めてご提案させて頂きます。
ここからは他店のオーダースーツ店とLYDIAは何が違うのかをご説明致します。
1.個性的な生地の量
LYDIA OSAKAでは8000種類以上の生地を抱えております。
よくあるビジネススーツ生地はもちろんのこと、衣装で使用できる派手な生地や個性的な生地をメインに多数揃えています。多くの芸能の方やパーティー等の人前に出るシーンが多い方にLYDIAスーツをよくご愛着頂いております。
2.格好良さにこだわる採寸方法
細身をご希望でも他店ではクレームになることを恐れ少し余裕を持ったサイズ感で制作する店舗は少なくありません。しかし、LYDIAでは専属のファッションデザイナーが在籍しています。お客様の体型の写真を撮らせて頂き、デザイナーが写真のシワや体型を見てお客様に合わせたご希望のサイズのスーツをお作りすることを約束します。
3.充実のアフターフォロー
どんな良いスーツでも出来上がりに時間がかかると、着たい時に着れない。そのようなことが内容に通常納期は30日ですが、早い特急納期をご希望のお客様にはご相談に乗れる体制を整えております。ご購入頂いた後も、サイズの調整はもちろん、綻びやボタン・チャック等の修繕も半年以内であれば無料で行っております。
LYDIAは、いつも最高の状態で着て頂く為の手間は惜しみません。
◆その他の強みとしてLYDIAだからこそできる【フルデザインオーダー】にも力を入れています。スーツから衣装、高度なコスプレ衣装まで思いのままに制作出来ます。詳細は下記まで。
ネットでLYDIAスーツが買える
2020年7月にリニューアルオープンしたサイトでLYDIAのスーツがご購入頂けます。生地を選び、裏地やボタン、デザインをいつでもどこでもネット環境さえあれば購入出来ます。詳しくは下記まで。
最後までお読み頂き誠にありがとう御座います。
LYDIA OSAKAは2018年2月に誕生しました。
大阪という土地柄や地域性なのか、個性的なお客様が多く、枠にはまったスーツのみをご提供するより、個性を生かしたスーツをご提供させて頂く機会が多くありました。
そこでより一層個性を出せるスーツを作るという想いで従来のスーツでは取り扱わない生地を多く仕入れご提案させて頂いております。お客様を主役に引き立てるスーツを是非ともLYDIAで制作させて下さい。
必ず納得のいく、LYDIAだからこそできるスーツ(衣装)をお創り致します。
日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
---|---|---|---|---|---|---|
« 10月 | ||||||
1 | 2 | |||||
3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 |
17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 |
24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 |
最新記事
2024.10.24
なし
2024.10.23
ジャケット
2024.10.18
なし
2024.10.09
なし
2024.10.08
ジャケット
人気記事
2021.06.23
ファッション
2020.07.22
タキシード
2021.07.23
ファッション
2021.06.21
ファッション
2020.07.13
お知らせ